第3回 お金はどこへ行くのか

お金はどこへ行くのか
寄付LP Stories 第三回
第三回

お金はどこへ行くのか

「学費」より地味な話。送金先、使途の内訳、円安と物価上昇の現実。

こんにちは、ParasaiyoのSteveです。

支援する側として、一度は思ったことがあるかもしれません。

「送ったお金、ちゃんと届いているのかな。」

当然の疑問だと思っています。今日はその話をしようと思います。

お金が動く、その前に人が動く

Parasaiyoがフィリピンへ送金するとき、メンバーが半日休みを取って銀行に行きます。オンラインで完結する時代に、わざわざ窓口へ。手続きが複雑で、それしか方法がないからです。

「効率が悪い」と言えばそれまでですが、お金が動く前に人が動いている、という事実は変わらないので、そういうものだと思っています。

送金先はCMSP(Christian Mission Service Philippines)というフィリピンのNGO団体です。CMSPはいくつかの施設を運営していて、Parasaiyoが主に関わっているのはカビテ州ナイクにある施設です。Parasaiyoはイベントなどの収益を子どもたちの学費支援に使っています。今回のクラウドファンディングは、その通常支援に上乗せする+αです。

「学費」より地味な話

支援金の使い道を聞くと、多くの人は「学費」を想像するかもしれません。ただ、フィリピンの公立大学は2018年以降、授業料が無償化されています。

では何に使われるのか。

費目内容
寮費月約7,000円(10畳・二段ベッド・wifi・水シャワー)
交通費バス・乗合ジープニーの往復費用
食費毎日の食事代
教材費授業で使う教科書・文具など

以前、カビテ州立大学に通うCMSP出身のAnna(仮名)を訪ねたことがあります。授業料はゼロ。でも寮費、毎日の食事、バスや乗合ジープニーの交通費、授業で使う教材。これが毎月かかり続けます。マニラの最低賃金が日給約1,600円という社会の中で、これは小さくない負担です。

「学費が無料ならなんとかなる」は、少し違う話かもしれません。

Annaの下宿の外観

Annaの下宿の外観

Annaの下宿の部屋

Annaの下宿の部屋

Annaの通う大学構内で記念写真
Annaの通う大学構内で記念写真
最近、少しずつ足りなくなってきている

正直に言うと、ここ数年で状況が変わってきている気がしています。

フィリピンの物価が上がっています。それに加えて円安が続いていて、同じ金額を送っても現地でできることが減っています。Parasaiyoの通常の支援活動でカバーしきれない部分が、少しずつ出てきています。

今回のクラウドファンディングは、その補填のためにあります。特別なことをしようとしているわけではなくて、これまで通りのことを続けるために、少し追加の力が必要になったということです。

もう一つ、伝えておきたいこと

今回のクラファンで集まった支援が進学する卒業生に届くと、CMSPの既存リソースが少し余裕を持てるようになります。その余裕は、施設で生活している在校生の子どもたちへ回ります。

一つの支援が、一人のためだけではなくなる構造があります。

支援金がどこに行くのか、少し見えてきましたか。

みなさんの支援で、フィリピンの子どもたちの新学期を迎えられたら嬉しいです。

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