PARASAIYO MEMBERS GUIDE
イベント告知 × SNS広告
ガイドブック
イベント告知に広告費をかけるかどうか、迷った時に道を示すガイドブックです。
このガイドの読み方
本文の説明は「〜と言われています」「〜のようです」という柔らかい書き方をしていますが、各章の最後にある ✅ このガイドの推奨 だけは断定で書いています。迷ったら、推奨ボックスだけ拾い読みすれば判断できるようになっています。
第0章
まずここから:広告を出すまでの全体地図
広告を出すかどうかは、次の流れで判断します。まずは全体の流れをこの地図で確かめてみてください。
広告の検討は、必ずSTEP 1(課金前チェック)から始める。チェックを飛ばして広告から入らない。
PART 1
第1部:基本の考え方
広告に何ができて、何ができないのかを知る
第1章
広告費でできること、できないこと
イベントに人が来るまでには、大きく3つの段階があると言われています。
- 認知:そもそもイベントの存在を知らない
- 興味・関心:存在は知っているけど「行きたい」と思っていない
- 行動:興味はあるけど、申込むところまで至っていない
広告費で後押しできるのは、主に①の「認知」の部分です。②や③にまだ工夫の余地がある場合は、広告を出しても「見る人の数」は増えても、「行きたいと思う割合」や「申込む割合」まではあまり変わらないことがあるようです。
広告は「見る人の数を増やす装置」としてだけ使う。興味・行動の課題は広告では解決しない。先に第5章で②③を見直す。
第2章
「先に知ってもらう→広告は後押し」という順番
人は、同じ情報に何度か触れるほど、その情報を信頼しやすくなると言われています。1回だけ広告を見せられても「知らない団体の、知らないイベント」に見えてしまいますが、その前に知人や既存メンバーからの声かけ・SNSでの投稿を一度でも見ていると、広告を見たときの印象が変わってくるようです。
「あ、これ前に聞いたやつだ」
この感覚がある状態で広告に触れてもらえると、反応が変わってくると言われています。広告は「ゼロから知ってもらうための道具」というより、「一度聞いたことを後押しするための道具」として考えると、使い方のイメージがつきやすいかもしれません。
順番は固定する。①メンバーの声かけ・SNSシェアを一巡させる → ②その後に広告を重ねて出稿する。シェア前に広告だけ先行させない。
第3章
イベントの目的を整理する
広告を検討する前に、そのイベント告知が何を狙っているかを整理しておくと、この後の判断がしやすくなります。
- [A] 既存メンバーへの再確認・リマインド:知っているけど忘れている人に思い出してもらいたい
- [B] 既存メンバーの外側への新規リーチ拡大:Parasaiyoをまだ知らない人に届けたい
- [C] 両方:新規と既存、どちらも狙いたい
会場開催型イベントは [B] 新規リーチ拡大を主目的に設定する。[A] リマインドは広告よりも、パラコミュ・FBグループでの声かけと個別リマインドで対応する。
第4章
広告プラットフォームの選択肢を知る
SNS広告と一口に言っても、実はいくつかの選択肢があります。それぞれ特徴が違うので、まずは全体像を知っておくと「どれを選ぶか」を考えやすくなります。
Meta(Facebook / Instagram)
Facebookは実名登録制で、同級生や同僚など実際に会ったことのある人とつながる場として利用されることが多く、リアルな人間関係が反映される場であるため、他のSNSよりもフォーマルな雰囲気を帯びているのが特徴とされています。この「実名・フォーマルな空間」という性質は、社会人コミュニティであるParasaiyoの雰囲気と相性が良さそうです。
Instagramは10〜30代で70%超の利用率がある一方、年齢が上がるにつれて利用率が下がる傾向があるようです。既存メンバー(20〜60代)のうち、比較的若い層への訴求に向いていそうです。
- Parasaiyoとの相性:既存メンバー(約200名)がすでにいる場所で、Story記事などの素材も流用しやすい。年代的には30〜50代のビジネス層〜やや若い層に強い。
LINE広告
LINEは日本国内で月間アクティブユーザーが約9,800万人に達しており、年代別で見ても全年代で利用率が高く、特に30代までは90%超に達しているとされています。年齢・性別を問わず幅広いユーザーにリーチできることが強みです。
- Parasaiyoとの相性:SNSに馴染みの薄い年代(50〜60代など)にも届きやすく、地域を絞った配信もできるため、会場開催型イベントの「地域内での新規リーチ拡大」という目的に合いやすそうです。
YouTube広告
国内の月間利用者数は7,000万人を超えているとされ、リーチの広さがあります。ただし動画クリエイティブ広告に使う画像・動画・コピー(文章)などの素材のこと
付録Cで確認 →を別途用意する必要がある点で、他より準備の手間がかかりそうです。
Yahoo!広告/Google検索広告
SNSにあまり触れない層への補完(Yahoo!)や、すでに関心を持って検索している人への直接アプローチ(Google検索)ができます。ただし、いずれもイベント告知の初回運用としては優先度が下がります。
(参考程度)X(旧Twitter)/TikTok
Xはリアルタイム性と拡散性、TikTokは若年層へのリーチが特徴ですが、Parasaiyoの中心的な会員層とはやや距離があります。将来「次世代の支援者層」を意識するフェーズでの選択肢として、名前だけ知っておけば十分です。
ざっくり比較
| プラットフォーム | 主な利用層 | 得意なこと | 参入のしやすさ |
|---|---|---|---|
| Meta(FB/IG) | 実名・社会人層(FB)/10〜30代中心(IG) | 既存素材の流用、細かいターゲティング広告を届ける相手を、年代・地域・興味関心などで絞り込むこと 付録Cで確認 → | ◎ 素材がすでにあるので始めやすい |
| LINE | 全年代(特に30代以下は90%超) | 幅広い年代へのリーチ、地域を絞った配信 | ◎ 少額から試せる |
| YouTube | 全年代 | 広い認知+後押しの2段階運用 | ○ 動画制作の手間がかかる |
| Yahoo! | SNSを使わない層含む | SNSを使わない層への補完 | △ |
| Google検索 | 検索行動をする層 | すでに関心がある人への直接アプローチ | △ |
| X | 20代中心 | リアルタイム拡散 | △ 炎上リスクに注意 |
| TikTok | 10〜20代中心 | 若年層への強いリーチ | △ 現会員層とは距離あり |
→ 横にスクロールできます
初回出稿は Meta(Facebook/Instagram) 一択。会場型イベントで「地域を絞りたい」場合のみ LINE を併せて検討する。それ以外のプラットフォームは、現時点では選ばない。
PART 2
第2部:課金する前に整える土台
お金を入れる前に、バケツの穴を塞ぐ
第5章
課金前に見直しておきたいこと(バケツの穴チェック)
広告を検討するタイミングで、一度振り返っておくと役立つ項目をまとめました。すべて完璧である必要はなく、「まだやれそうなことがあるか」を確認するためのチェックリストとして使ってみてください。
↓ タップでチェックできます(このページを開いている間だけ有効です)
認知(そもそも届いているか)
興味・関心(届いた上で、行きたいと思われそうか)
行動(興味を持たれた上で、申込みまで進めそうか)
第7章 予算と承認へ進む →
チェックが1つでも空欄なら、広告より先にそこを埋める。全部埋めた上で「そもそも情報が届く人数」が足りないと判断できたときが、広告の出番。
第6章
受け皿(LP)を整える
広告からリンクを踏んでもらった先(LP)の状態も、あわせて見ておきます。
- 開いてすぐの画面(ファーストビュー)で、イベントの魅力が伝わりそうか
- 申込みフォームの項目数が、必要最小限になっていそうか
- スマートフォンで見たときに、読みにくい・操作しにくい箇所がなさそうか
- 申込み完了後の「サンクスページ」が用意されているか
サンクスページは必ず作る。第8章の計測が、このページの有無で成立するかどうか決まる。
第7章
予算感と承認フロー
予算の目安
初めての出稿では、次のレンジを目安にします。
まず試す
5,000円〜10,000円
小規模イベント、初回のテスト出稿
標準
10,000円〜20,000円
会場型イベントの新規リーチ拡大
しっかり
20,000円〜30,000円
集客目標が大きい、告知期間が長い場合
期間は開催の2〜3週間前から開催直前まで。日予算に直すと数百円〜2,000円程度に収まるイメージです。
承認フロー
- 今回の告知にいくらまで使うか、出稿前に目安を決めておく
- 最終承認は経理・庶務チームに相談する
- 出稿中に想定外のこと(審査に通らない、費用がかさむ、など)が起きたときの相談先も、同じく経理・庶務チーム
初回は総額 5,000円〜30,000円 のレンジ内で設定し、出稿前に経理・庶務チームの承認を取る。上限額を超えそうになったら、追加投入せず一度止めて相談する。
PART 3
第3部:実践編
計測 → 出稿 → 日次チェック → 振り返り
第8章
計測の土台を作る
広告を出す前に、「その広告が本当に申込みにつながったか」を見られるようにしておく仕組みが必要になります。後で振り返りをするときの材料にもなる部分なので、出稿前に整えておきます。
タグ設置とサンクスページ計測の確認が済むまで、出稿ボタンは押さない。
▶ 動画解説
管理画面でのタグ設置〜入稿〜レポート確認までの流れは、解説動画(YouTube限定公開)にまとめています。
第9章
ターゲティング設計とA/Bテストのルール
- 年代・地域・興味関心などの条件を、これまでのイベントの傾向を参考にしながら設定していく
- サムネイルやコピーをいくつか用意して比べる場合は、一度に変える要素を1つに絞ると、何が効いたのか分かりやすくなります(サムネとコピーを同時に変えると、どちらが効いたのか区別できなくなるため)
- 同じ人に同じ広告が繰り返し表示されすぎると、反応が落ちてくることがあるようです(フリークエンシー同じ人に、同じ広告が表示された回数。多くなりすぎると反応が落ちてくることがある
付録Cで確認 →)。クリエイティブを複数用意して、ローテーションさせておくと安心です
小規模イベントでの現実的な目安
教科書的には「1つの広告グループあたり30日で30〜40件のコンバージョンコンバージョン(CV):広告のゴールとなる行動(今回の場合は主に「申込み」)が達成された件数
付録Cで確認 →が集まると精度の高い判断ができる」と言われていますが、Parasaiyoのイベント規模では、まずこの件数には届きません。届かなくても問題ありません。
最終チェック
出稿前 最終チェック:これで進めていい?
ここまで読み終えたら、実際に広告費を投入する前の最終確認です。質問にYES/NOで答えると、今やるべきことと読み返すべき章がわかります。
🧭 30秒診断:いま広告を出していい?
質問にYES/NOで答えると、今やるべきことと読むべき章がわかります
APPENDIX
付録
付録A
Meta広告マネージャーの操作手順
(未作成:解説動画とあわせて別途作成予定)
付録B
LINE広告マネージャーの操作手順
(未作成:別途作成予定)
付録C
用語集
基本の言葉
- SNS広告
- Facebook・Instagram・LINEなどのSNS上に、お金を払って表示してもらう広告のこと
- ターゲティング
- 広告を届ける相手を、年代・地域・興味関心などで絞り込むこと
- クリエイティブ
- 広告に使う画像・動画・コピー(文章)などの素材のこと
- LP(ランディングページ)
- 広告をクリックした人が最初に着地するページのこと。今回の場合は、多くはイベントの申込みページ
数字に関する言葉
- インプレッション
- 広告が表示された回数
- クリック数
- 広告がクリックされた回数
- CTR(クリック率)
- 表示された回数のうち、クリックされた割合
- コンバージョン(CV)
- 広告のゴールとなる行動(今回の場合は主に「申込み」)が達成された件数
- CPA
- コンバージョン1件あたりにかかった費用
計測・運用に関する言葉
- Metaピクセル/CAPI
- Facebook・Instagram広告で、LPでの申込みなどの行動を計測するための仕組み
- LINEタグ
- LINE広告で、同じように行動を計測するための仕組み
- サンクスページ
- 申込み完了後に表示される「ありがとうございました」のページ。計測の仕組みは、このページに到達したことをもって「コンバージョン」と数えることが多い
- フリークエンシー
- 同じ人に、同じ広告が表示された回数。多くなりすぎると反応が落ちてくることがある
- A/Bテスト
- クリエイティブなどを2パターン用意して比べること。比べるときは、一度に変える要素を1つに絞るのがコツ