年間20個ほどのイベントのどれかに参加され、「パラサイヨ」という団体名に疑問を持った方もいらっしゃるかと思います。実はこの名前、2000年の設立当初からのメンバーたちの想いと意志がしっかりと詰まっています。その名前に込められた3つの想いをご紹介します。
① タガログ語(フィリピンの公用語)でつけた団体名
「パラサイヨ」は、フィリピンの公用語であるタガログ語から生まれた名前です。私たちが支援するフィリピンの児童養護施設CMSPでも、日常的に使われている言語です。
フィリピンでは英語も公用語として取り入れられており、小さな頃から授業で英語を学ぶため、英語を話せる人も多くいます。しかし、CMSPにいる特に小さな子どもたち(日本でいう小学校低学年くらいの子たち)は、まだ英語を話せないため、日常のほとんどをタガログ語で過ごしています。
そんな小さな子どもたちにも親しんでもらえるよう、日本語でも英語でもなく、タガログ語で団体名をつけました。遠く離れた子どもたちをいつも身近に感じていたいという想いも込めています。だから日本人には少し聞き慣れない響きになっているんです。
タガログ語はカタカナで読めるため、日本人にも発音しやすく、一度聞くと覚えやすいのも嬉しいところです。
「ボランティア」という言葉の起源には諸説ありますが、家族や国のために手を挙げた「志願兵」に由来するとも言われています。私たちパラサイヨのボランティア活動の原点も同じで、「自分ではない誰かのために、何ができるかを考え、行動すること」。そのシンプルな想いを、この「FOR YOU」という言葉に込めました。
③「あなたのために」という気持ちを原動力に
3つめは、「FOR YOU」という言葉のさらに奥にある、団体としての想いです。
ここでいう「YOU(あなた)」とは、支援しているフィリピンの子どもたちだけではありません。日本でイベントに参加してくださる皆さん、協力してくださる皆さん、そして団体のメンバー同士も含めた、自分以外のすべての「誰か」のことです。
「自分のために」何かをするとき、人は自分の想像の範囲の中にとどまりがちです。でも、仲間や家族、大切な誰かのために動こうとするとき、思いもよらないパワーやアイデアがあふれてくる——私たちはそう信じています。
その「誰かを想う気持ち」を原動力に、これからも活動を続けていきたい。それが、パラサイヨという名前に「FOR YOU」を込めた、メンバーたちの変わらない想いです。