Parasaiyoの活動の大きな軸は二つあります。お金の支援(経済的支援)と、心の支援(精神的支援)。
毎年8月のフィリピン訪問は、その「心の支援」の中心です。
毎年8月、有志でフィリピンへ。
「See you next year」とは言わない。
それがParasaiyoのルール。
続いてきた
参加者数
自腹で参加
孤児院ではなく、児童養護施設
支援先のCMSPは孤児院ではありません。親がいても、事情があって手元で育てられない子どもたちが暮らす
児童養護施設です。家が遠くて、1年に一度親に会えるかどうかという子もいます。
そんな子どもたちのもとに、毎年8月になると「遠い日本からやってくるお兄さん・お姉さん」が会いに来てくれる。それだけで、子どもたちにとって大きな意味を持ちます。
以前、CMSPの代表に「旅費を寄付にしませんか?」
と聞いたことがあります。答えは即座でした——
「それはやめてください。ぜひ、子どもたちを訪問してください。」
遠い日本からでも、たった数日でも、来てくれること自体が子どもたちにとって何よりも嬉しいのだと、その時に改めて気づかされました。
— PARASAIYO / CMSPとの対話より
初日は午後にマニラ着。ホテルにチェックインしたあと、その夜がツアー最初の山場です。
CMSPの代表やスタッフと向き合う定例ミーティング。
Parasaiyoは今年1年間の活動報告と、その年の寄付金額を発表します。
Parasaiyoの寄付金はCMSPの通常予算とは別口で管理してもらっています。基本的には学業支援に充ててもらうよう依頼していて、CMSPからはその年のハイライトと財務報告が共有されます。1年ぶりの再会も兼ねた夕食懇親会で、お互いの近況を話し合います。
日本各地、そして海外からも。久しぶりの再会を喜ぶメンバーたちが、それぞれの空港から旅立つ。
ホテルでの再会もまた、ツアーの楽しみのひとつ。
CMSPからは手書きのウェルカムボードで出迎えてくれる。
定例ミーティングでParasaiyoの年間報告と寄付金を発表。難しい話が続く中、子どもたちは自由に遊んでいる。
ホテルから約1時間でCMSPに到着。
子どもたちの熱い歓迎が待っている。毎年卒業生も顔を見せてくれた。
CEO(Chief Educational Officer)のコンテンツ
ウェルカムパーティーとランチのあとは、Parasaiyoが準備したコンテンツの時間です。その一つが「CEO」——Chief Educational Officerの略で、Parasaiyoが作った造語です。彼らは6月からこの日のために、子どもたち向けの学習コンテンツを企画・準備します。
2025年の25周年ツアーでは、CEOが中高生向けに「手作り人生ゲーム」を用意。さまざまな人生の岐路を体験しながら、学業や就職についてインスパイアするコンテンツになりました。ファミパラは中学生以下(小学生とKinder)の子どもたちを担当。メンバーの子どもたちも一緒に参加しました。
CEOとその運営チーム。
2025年は「手作り人生ゲーム」でいろんな人生の選択を体験。
6月から準備してきた集大成。
ファミパラコンテンツ — 子どもたちと一緒に
ファミパラはParasaiyoの中で、結婚・出産を経たメンバーたちのグループ。ツアーでは中学生以下の子どもたちを対象に、親の視点から考えたコンテンツを展開します。自分たちの子どもと、CMSPの子どもたちが一緒に過ごす時間は、ツアーならではの場面です。
Parasaiyoメンバーの子どもたちも参戦。
自分の子どもとCMSPの子どもたちが同じ場所で遊ぶ光景は、ツアーにしかない瞬間。
夜はダンスタイム——25年続く恒例行事
夕食後は子どもたちの歓迎発表。歌、ダンス、お芝居……才能豊かな子どもたちの発表を見るたびに、改めて驚かされます。そしてそのあとはダンスタイム。これも25年続く恒例です。昔Parasaiyoが披露した日本の曲がかかると、その踊りを今でも子どもたちは覚えています。Parasaiyoが訪問する前からCMSPにいた子どもたちまで踊れるようになっているほど、伝統として受け継がれています。
3日目はSunday Serviceから始まります。CMSPはキリスト教系の施設で、日曜日は礼拝が行われます。Parasaiyoはキリスト教系の団体ではありませんが、それを承知の上で参加させてもらいます。
2025年の礼拝は、かつてCMSPで育った卒業生が神学部を卒業してパスター(牧師)になり、
礼拝を執り行ってくれるという特別な時間になりました。
25周年という節目に、前代表もツアーに参加してくれた。
Parasaiyoとともに歩んできた仲間が再び集う、特別なSunday Serviceとなった。
ダンスパーティーと、Farewell
午後のコンテンツが終わると、夜は再びダンスパーティー。2日間で仲良くなった子どもたちと一緒に踊ります。そしていよいよFarewell Party——お別れの時間です。
25年続く恒例のダンスタイム。
昔Parasaiyoが披露した踊りを、その頃まだCMSPに預けられていなかった子どもたちも踊っている。
涙あり、笑顔あり——それがParasaiyoのFarewell。
初めての訪問に過呼吸になるほど泣いてしまう子もいれば、「また来年!」と笑顔で手を振る子もいる。
コロナ前は「来年もまた会える」という感覚で、わりとさっぱりとしたお別れでした。でもコロナ後の訪問では大きな変化が起きています。初めてParasaiyoの訪問を経験した子どもたちが増え、過呼吸になるほど泣いてしまう子もいるほど、切ないGoodbye Partyになっています。
Parasaiyoのルール:
「来年来る」とは約束しない。
子どもたちから「来年も来る?」と聞かれたとき、
Parasaiyoのメンバーは「Maybe」か「I will try」と答えます。
「See you next year」と約束してしまい、もし来られなかったとき、
子どもたちが裏切られたと感じてしまうかもしれないから。
だから——また来ると信じてもらいながら、言葉にはしない。
それがParasaiyoの、26年間変わらない約束の作法です。
打ち上げ / AFTER PARTY
打ち上げ。1年間お疲れさまでした。
Parasaiyoの年度はこのツアーで終わる。
1年間の活動をお互いに労う打ち上げ。25周年で初参加のメンバーも。
明け方まで語り明かした。
悲しいお別れの後はホテルに帰って打ち上げです。Parasaiyoの年度はこのツアーで終わります。だから1年間の活動をお互いに労うのも、このツアーの大切な時間。翌日の午後には日本へ帰るのですが、それを忘れて明け方まで語り明かします。
普段、首都圏以外に住んでいるメンバー、海外在住のメンバーとも会えるのが、このParasaiyoのツアーです。だから、ツアーの写真のパラメンの表情はみんないい。
最終日はホテルで朝食をとり、ロビーに集合。モールでおみやげを買ったあと、空港へ。それぞれの日常へ戻っていく。
準備も大変だし、もちろん出費もある。でも一度行くと、また行きたくなる。そしてもう一つ知っておいてほしいことがあります——Parasaiyoの夏のツアーは、空港・ホテル・CMSPがすべてです。10年以上参加しているメンバーでも、意外とフィリピンのことは知らなかったりします。それくらい、CMSPでの時間に集中したツアーなのです。
これが、Parasaiyoのツアーです。