Story #5

ナイクの施設 子どもたちの日常
支援・お金の使い道

4つの施設があるのに、
なぜNaicだけを支援するのか。

PARASAIYO — 2026.06

CMSPには、4つの拠点があります。Parasaiyoが毎年訪問しているのは、そのうちのひとつ、ナイクの施設だけです。「なぜ、ナイクだけなのか。」今日はその話をしようと思います。

お金は、見える場所に届けたい

Parasaiyoの活動には、二つの柱があります。ひとつは経済的支援。もうひとつは精神的支援です。

経済的支援は、毎年のイベント収益などを通じて集めたお金をCMSPに送ること。精神的支援は、毎年8月にメンバーが自費でフィリピンへ行き、子どもたちと直接会うこと。

この二つの柱は、同じ場所に向いている必要があると、Parasaiyoは考えています。

Parasaiyoの二つの柱が、同じ場所を指している

💴

経済的支援

お金を届ける

イベント収益や寄付を集め、CMSPへ送金。
子どもたちの学費・生活費として活用。

✈️

精神的支援

会いに行く

毎年8月、メンバーが自費でフィリピンへ。
子どもたちと直接会い、一緒に過ごす。

Naic(ナイク)の児童養護施設

カビテ州ナイク — CMSPが運営する宿泊型施設

お金を届けている場所に、自分たちも行く。会いに行く子どもたちのために、お金も届ける。どちらか一方ではなく、両方が重なる場所。それがナイクです。

別の言い方をすると、Parasaiyoは「見えない場所への支援」を得意としていません。送ったお金がどこでどう使われているか。そこに暮らす子どもたちの顔が、自分たちには見えているか。そこを大切にしてきた団体です。

CMSPの4つの拠点

CMSPの4つの拠点マップ

宿泊型児童養護施設

ナイク(Naic)

カビテ州。小学校〜高校の教育プログラムあり。近隣大学への進学支援も。10棟のハウスに子どもたちが生活。

デイケアセンター

カラカ(Calaca)

カビテ州カラカに設置されたデイケアセンター。地域の子どもたちの日中ケアを提供。

デイケアセンター

ピナグブハタン

カビテ州ピナグブハタンのデイケアセンター。地域の子どもたちへのケアプログラムを運営。

小学校

シプコット(Sipcot)

カビテ州シプコットに設置された小学校。CMSPの教育支援の拠点のひとつ。

見える支援という判断軸

断ったことが、あります。

以前、CMSPから打診を受けたことがありました。「新しく小学校を建てるので、支援してもらえないか」という話でした。

Parasaiyoはその申し出を、断りました。

支援する余力がなかったわけではありません。新しい施設の子どもたちを支えることに意義がないとも思っていません。ただ、Parasaiyoが毎年会いに行けない場所への支援は、自分たちの活動の軸からはずれる——そういう判断でした。

何にでも「はい」と言える団体が、信頼できる団体かというと、
そうでもないかもしれない。断ることで守られるものが、ある。

財布を、別にしてもらっています。

CMSPへの送金には、お願いがあります。「ナイクの子どもたちの学業支援に使ってください」という指定です。

CMSPは複数の拠点を持っているので、送金を受け取ったあとの配分は、本来CMSPが判断することです。ただParasaiyoは、自分たちが毎年会いに行くナイクの子どもたちのために、財布を別にしてもらうようにお願いしています。

これがいつから始まったのか、正直なところ記憶が曖昧になるほど、自然にそうなっていきました。気づいたらそうなっていた、というのが正確かもしれません。

ただ、気づいたらそうなっていた、ということは——それがParasaiyoにとって当然のことだったということでもあると思っています。

お金が届く先に、いる子どもたち

子どもたちの生活
施設の様子
学校生活
食事の時間
放課後の時間
子どもたちの笑顔
ナイクの子どもたち

Parasaiyoが届けるお金は、この施設を卒業した子どもたちが大学や専門学校へ進学するための学費として使われています。朝5時半から始まる生活を経て、社会へ踏み出そうとしている——あなたが支援したお金は、その一歩を支えています。